しみ込んだウソの常識

(1) インシュリンが不足する

糖尿病の原因は、すい臓から分泌されるホルモン(インシュリン)が不足する為に、体内で代謝異常が生じるからだといわれています。

インシュリンは血液の中に流れ込み循環しますが何かの原因でインシュリンが足りなくなると、体内でブドウ糖がうまく燃焼しなくなり、エネルギー不足になります。これは燃焼されなかったブドウ糖が血液内にたまり、細胞内のブドウ糖が現象することで新陳代謝が進まなくなりその結果、身体の様々な所に障害を起こすのが糖尿病です。

正しくは糖尿病とは、【糖代謝機能が異常になっている】ということです。糖代謝機能に異常があるから、糖尿病の各症状が起こります。インシュリンの不足は直接の原因ではありますがインシュリンが不足しているから糖尿病になるのではなくて、インシュリン不足がもたらしている根本の代謝異常に原因があるのです。

前文に「何かの原因でインシュリンが足りなくなる」とありますがこの何かの理由が1番重要な根本の原因なのです。詳しくは後半にご説明します。

(2) 糖尿病には遺伝性がある

生まれつきすい臓のランゲルハンス島に異常があって、生まれながらにしてインシュリンを作る細胞の力が弱く、糖尿病になりやすい体質の人がいるということです。糖尿病が遺伝性の強い病気だといわれるのも、糖尿病になりやすい体質が子孫へ伝えられることが多いからです。統計的にみて、両親が糖尿病だとその子の半数以上が糖尿病になるといわれます。糖尿病になりやすい体質がどのように遺伝するかは明らかにされていません。

これも誤りです。

正しくは糖尿病が発生する真の原因が分からなかった時代では、遺伝説が盛んにいわれました。確かにすい臓の細胞が弱い人もいますが、これは極めてまれな例外で、ほとんどの場合、糖尿病は遺伝しないと言われています。現実に同一家族に同じような病気が多くみられるのは、体質が似ている、すなわち「細胞相似」であることと、食生活の同傾向が原因であるからと考えるべきです。

(3) 発病の引き金となるもの

1と2の原因のほかに、太りすぎの肥満、ある種の利尿剤の服用、胆のう炎や腎盂炎、女性の妊娠、精神的ストレスなどが糖尿病発病の引き金となる。

正しくは【肥満と糖尿病は因果関係が逆です。】肥満だから糖尿病になるのではありません。ビタミン・ミネラル類が不足して、代謝異常を起こしているから肥満体になり、このような栄養素不足・代謝異常が糖尿病にもなるのです。

細胞矯正医学書　第４課より