お酒を飲むと太るというのは、ウソでもあり本当でもある話なんです。というのも、アルコール自体にはカロリーがあり1グラム当たり７kcalで、物にもよりますがだいたい１缶５０～１２０kcalほどになります。しかし体内で吸収される前にほとんどが燃焼されて、脂肪として蓄積されないため、理論上アルコールだけでは太らないと言われています。

ですが、アルコールは高カロリーのわりに栄養素が含まれていない事から、栄養素が空っぽのカロリーという意味で『エンプティーカロリー』と言われていますので、カロリーが空っぽと言う意味ではないことを理解しておきましょう。

『じゃあ何を飲んでも太らないのね！』それはまた違った解釈で、お酒の種類は大きく２つに分けられます。

日本酒・ビール・果実酒などの醸造酒と

焼酎・ウィスキー・ブランデーなどの蒸留酒。

醸造酒は、穀物や果物を発酵させて作られる為、糖質が含まれています。一方、蒸留酒は醸造酒を蒸留してアルコールを濃縮して作られるので、糖質がほぼカットされています。

アルコール度数が低く糖質が高いビールや果実酒などは、量を飲んでしまいやすいですし、ジュースなどで割るサワー系や甘いカクテルなどは、ダイエッターが飲むものではないですよね。これらを好き好んで３杯も４杯も毎回飲んでしまうようでは糖質過多になり単純に太る原因ですよね。

太らないお酒は、蒸留酒である焼酎やウィスキーなどで、これらを糖質が含まれないものと割って飲む分には、何の問題もありません。

糖質が含まれた醸造酒が太りやすいのは、ご理解頂けたかと思いますが、蒸留酒を飲んでいるからと安心してはいけません。

それは、アルコールと糖質が太りやすい最悪の組み合わせだからです。

分かりやすくお話しすると、人間の体はお酒を飲むと、肝臓が毒物であるアルコールの分解から真っ先に行います。その際に糖質や脂質などの分解は後回しとなり、一度脂肪細胞へと貯蓄されます。この貯蔵されたものが燃焼されず結果体脂肪となって蓄積されてしまい、肥満へと繋がっていくのです。

お酒を飲むときは、肝臓に負担をかけないようにするのがよいため、糖質オフなどの添加物の多い醸造酒を控えるのはもちろん、蒸留酒でも糖質を含む飲み物やおつまみとの食べ合わせにも気を配る必要があります。

飲むお酒は、なるべく質の高い良いお酒を適量飲むことを心がけることが最善なので、焼酎やウィスキーなどを良質なものに変えてハイボールやサワーなどをたしなむようにしてみてください。ちなみに一番いいのはお湯割りです。