ダイエットをするとなった場合、皆さんがまず思い浮かべるのは、食事の量を減らすということではないでしょうか。日本ではダイエット＝減量というイメージが強く「お腹いっぱい食べているから太る」ので、単純に今食べているその量を減らせば瘦せられるという考え方が広く定着しています。

当たり前ですが、食べていた量を減らせば体重は増えにくくなり、体重も減少の傾向になりますが、これをダイエットとして行っていても途中で瘦せなくなってきます。これがなぜかという理由は、人はなぜ食事をするのかという少し深い話になります。

今までに食事量を減らすダイエットをしたことがある方は、ぜひ過去の自分を振り返ってほしいんですが、自己流でダイエットをしている人の食生活で、「朝はドーナツを１つにしている。」という人や、「ご飯は太るから主食を軽いパンに変えている。」という人など、とにかく食べる量自体を減らしてしまっている方が多くいます。

自分にとって今、何が不必要なのものかと思った時に、ついつい手を伸ばしてしまっている職場のおやつや頂き物、ほぼ毎晩のように飲むアルコールやそのつまみなどが思い浮かぶのが普通ではないでしょうか？

それを分かっていながらも１つまた１つとつまんでいては、ダイエットのために意識している食生活も無駄になってしまい、瘦せていくどころか逆に太ってしまいます。

上記で述べたなぜ食事をするのかという話ですが、お腹が空くからや食べるのが好きだからという意識の話ではなく、栄養を体内に補給するための作業のようなことになります。

つまり、食べる物に栄養がなければ食事は余計なカロリーでしかなくなってしまいます。その量を少なくしたところで栄養が補えない体は、例えるなら給料の少ない会社員のようにストライキを起こし始めます。それが耐えられないほどの空腹感となり、食べたいけどダイエット中だから食べられないというストレスから、脳は逃げ出そうと今度は糖質を欲しがり余計空腹感に襲われます。結果今まで以上に食事量が増えリバウンドが起こってしまいます。

ダイエットがしたくて食事をコントロールするのならば、栄養価の高い良質なものを少しだけ食べるといったこと心がけましょう。

良質な食事や食材を少し足し算し、代わりに栄養価の低いお菓子やファストフードなどを引き算して、普段の食材選びや調理の工夫を意識してみてください。